3/1宮教大講演会中止のお知らせ

事務局です。

以前お知らせしました、3月1日(日)宮城教育大学主催講演会についてですが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止が決まりましたので、ご連絡いたします。

参加申し込みをされた先生方につきましては、主催者からも連絡があるかと思いますが、ご確認ください。

(開催中止)
「宮城教育大学 英語教育講座 公開講演会 小学校外国語活動・外国語の指導と評価」

日時:2020年3月1日(日)13:00~14:30
場所:宮城教育大学(仙台市青葉区荒巻字149番地)2号館3階231教室

プライドをもって

事務局です。

2月14日(金)岩手県立総合教育センターで行われた令和元年度(第63回)岩手県教育研究発表会中・高等学校外国語分科会に参加してきました。中・高の発表と講演の3本立てでしたが、あっと言う間の3時間でした。

遠野中浅沼美紀子先生「英語を用いて豊かに表現できる生徒の育成」ー教科書の題材内容を活用してふるさとの魅力を発信する活動の工夫ーと題して、H29年度、H30年度の国研指定事業を振り返りながら、意欲喚起即興表現の正確性と多様性などをキーワードに、お話してくださいました。

今までにも各研究会等で行った発表を拝見していましたが、今回改めて、教科書題材の活用やルーブリック評価なども含め、遠野中の先生方が継続的に実践されてこられたからこその生徒の変容なのだと感じました。各校で真似したいところが沢山ありました。

軽米高富樫奈津子先生からは「軽米地域中高一貫教育校のディベートから基礎・基本を考える」と題したご発表をいただきました。個人的には、この1月に、軽米中の熊谷先生の発表も拝見していたため、学びの「繋がり」を強く感じました。

中高連携として実際に、互見授業交流授業集中講義(4日間:ディベート)英検2次試験指導英作文指導など、とてもアクティブに交流をされていました。小規模校が多い岩手ですが、逆にその地の利をポジティブに捉え、他地域でも今まで以上にお互いが歩み寄り、異校種を知る・交流することが盛んにできるのではないかと可能性を感じました。

また、富樫先生が何度も「中学校の先生のおかげ」とおっしゃっていたのが印象的で、中学校の人間としてはとてもありがたいと感じました。小中高連携を推進し、お互いを知れば知るほど、人と人とのつながりが強固になればなるほど、より良いアイデア、知恵が出てくるものだと信じています。

真剣だと知恵が出る
中途半端だと愚痴が出る
いい加減だと言い訳ばかり (by武田信玄『正範語録』)

私が好き好んでよく生徒に紹介する言葉の一つです。生徒だけでなく、我々教師にとっても、まさにその通りだと思います。先日山梨で行われた全国小学校英語教育実践研究大会の講演(こちらの講師も直山先生でした)の中でも「まずやってみること、やらない人に限ってできないと言う」というお話がありました。「○○中だから/○○高だからできる」「うちの生徒にはできない」と勝手にリミッターを設けてしまうのは簡単ですが、子どもたちは存外何でもできるもの。やってみればそれに気付けますし、子どもたちの自信にも繋がります。軽米中高の連携から、改めて学ばせていただきました。

◆分科会の最後には「中・高等学校におけるこれからの外国語教育の在り方~新学習指導要領を見据えて~」と題し、1日目に引き続き、文部科学省初等中等教育局視学官直山木綿子先生にご講演をいただきました。小学校外国語活動の授業で力をつけてきた子どもたちが中学校に入学してくることの意味、その子どもたちを迎える中学校側がどのような気概で授業づくりに臨んでいけば良いのか、全国学調の結果分析から見える中学校の課題とは何か…など、短い時間ではありましたが、例を交えながら沢山のお話をしてくださいました。

特に、コミュニケーションの目的・場面・状況を設定し「思考」を働かせることの具体は、授業の言語活動を吟味していく上でとても参考になりました。また、全国学調の正答率1.9%の問題とその原因については、我々教師が真剣に受け止め、授業改善を図っていかねばならない部分だと思います。

◆講演の最後に、直山先生から、英語教育は変化の時を迎えていること、他教科とは異なり英語科教員だからこそ求められる力もあること、そしてそこにプライドをもって頑張っていこうというお話がありました。私なりに解釈すると、英語科は、コミュニケーション能力や言語能力といった、言わば生きていく上での基盤となる力を育む教科であること、そしてそれらを育む過程で必然的に子どもたちの人格形成、情意面に最も深く関わり、学級・学年経営等の生徒指導的要素を含みながら「心」を育てていく教科であることではないかと考えました。

英語科は、教師の工夫次第で何でもできる教科だと思っています。だからこそ、英語教育のこれから、子どもたちのこれからを【真剣】に考え、【知恵】を出し合っていければと思っています。1月末に行われた小外研設立の懇親会では、異校種を受験し4月から新採用として働く先生や、定年間際だが学びに来たとおっしゃって生き生きと目を輝かせる先生、英語を学び始めて間もない先生もいらっしゃいました。自分は出不精だと躊躇わず、可能性にふたをせず、忙しいと切り捨てず、ぜひプライドをもって積極的に学び合っていきましょう。引き続き、よろしくお願いいたします。

 

◆なお、分科会の詳細については、会員ページに記録メモを掲載しましたので、会員の皆様はそちらをご覧ください。また、もし1日目の小学校外国語教育特設分科会に参加された先生がいらっしゃいましたら、ぜひ感想等を事務局までお寄せください本サイトに掲載させていただき、共有できればと思っております。併せてよろしくお願いいたします。

令和元年度の会員募集は2月末まで受け付けています。なお、令和2年度の会員募集後の新パスワード発行は7月半ばを予定していますので、令和元年度の会員の皆様は7月半ばまで会員ページの閲覧が可能です。(逆を言うと、令和2年度からの新規会員の皆様は7月半ばまでは会員ページの閲覧ができないということです。)過去の各種研究会の講演記録や資料、データ(県大会、東北大会、各研究会やセミナー)についても、事務局で参加したものについては掲載しています。

3/1宮教大英語教育講座公開講演会

事務局です。

3月1日(日)宮城教育大学英語教育講座公開講演会が開催されます。信州大学学術研究院教育学系教授酒井英樹先生を講師としてお迎えし「小学校外国語活動・外国語の指導と評価」と題したご講演をいただきます。

この時期、小学校新学習指導要領完全実施直前ということで、各地で研究会やワークショップが催されており、4月からの指導や評価について考える機会が沢山あります。興味のあるかたは、下記チラシをご覧いただき、担当者まで直接お申込みください。

宮教大講演会チラシ

 

2/29ディベートイベントご案内【高英研】

事務局です。

岩手県高英研事務局ディベート担当から、2月29日(土)岩手県立福岡高校で行われるディベートイベントの案内をいただきました。

ご存知の通り、新学習指導要領では「話すこと」の技能が[やり取り]と[発表]の二つの領域に分かれ、ますます言語活動の実質化が求められるようになります。県高英研では、これまでも県大会(Kenji Cup)やディベートイベントなどを開催し、全国でも実績をおさめています。今回のイベントでは、盛岡第一高校の水澤雄次先生を講師としてお招きし、実際に英語表現の授業で行っているディベート活動についてもご紹介いただきます。小中学校の先生方も、高校時の姿を共有する良い機会となりますし、「話すこと[やり取り]」の具体的な実践についても、学びを得る機会になることと思います。

興味がある方は、下記要項等をご確認いただき、担当に直接お申込みの上、奮ってご参加ください。

3月FR添書 R1第3回FR申込フォーム R1第3回FR要項

祝・県小外研設立

事務局です。

先日1月25日(土)岩手県小学校教育研究会外国語部会(以下:県小外研)が設立されました。設立記念の講演会・研修会には、小学校はもちろん、中学校、高等学校、特別支援学校、義務教育学校、小学校外国語支援団体、教育委員会などから延べ116名の参加者が集まり、新たな研究団体の「はじめの一歩」を【チーム岩手】で踏み出すことができました。県中英研としても、大変嬉しく思います。

講演会では、県教委学校教育課の佐々木淳一主任指導主事から「新学習指導要領に向けた授業づくりのポイントと評価」について伺うことができました。(後日会員ページ参照)また、研修会では「授業づくりのポイント」と題し、小学校事務局の4名の先生方(仙北小:福井先生、岩大附属小:菅原先生、緑が丘小:横沢先生、仁王小:似内先生)から、マイクロティーチング形式で授業のエッセンスを教えていただきました。小外研を牽引される先生方のパワフルさと温かさ、何より自ら楽しそうに授業をされる姿から、来年度の小学校新学習指導要領完全実施がますます楽しみになりましたし、その子どもたちを預かる中学校側としても、趣旨を理解した上での授業改善に拍車をかけていく必要を改めて感じました。

設立総会の中で、小外研の佐藤卓会長(盛岡市立仙北小校長)から「霧の中を行けば覚えざるに衣湿る」というお話がありました。(禅の言葉で「よき人に近づけば、覚えざるによき人となるなり…」と続きます。)小外研や中英研が先生方にとって学び合い、良い影響を与え合える場になればと思います。

 

目の前の子どもたちが未だ来ない【未来】を漠然と憂うのか、それとも、将(まさ)に来たる【将来】を自身の目で見据え鮮やかに彩っていくのか…全ては「教師次第」だと感じます。『子は親の鏡』(著:ドロシー・ロー・ノルト)という世界的に有名な詩がありますが、親や大人を「教師」、家庭を「教室」や「学校」と置き換えて読むこともできますし、この詩が掲載されている『子どもが育つ魔法の言葉』(PHP文庫)の巻末には、著者ドロシーのこのような言葉があります。

「子どもは皆、すばらしい存在です。隣の子どもも、隣町の子どもも、遠くの国の子どもも。そのすばらしさをどのように伸ばすかは、わたしたち大人次第なのです。子どもたちは皆、わたしたちの未来を背負った、わたしたちすべての子どもなのです。戦争や飢餓や差別を少しでも減らすことのできる未来ー地球上のすべての人々が人間という家族になれる未来。そんな未来を子どもたちに授けることができるように、わたしたちは、できるだけのことをしたいと思います。わたしたち大人が子どもを導けば、子どもは、この世の中はいいところだ、自分も頑張って生きてゆこうと思えるようになるのです。」

このような【未来】が子どもたち一人ひとりの【将来】になるよう、私たち教師自身が「外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方」を働かせると共に、same pageを描き、「チーム岩手」の学びの輪を広げていけたらと思います。引き続き、岩手県小外研・岩手県中英研をよろしくお願いいたします。

same page(同じ絵)を描く

事務局です。

会員ページに資料を追加しました。昨日行われた英語教育研究会Big River主催のSAMURAI DO-JO25の発表資料と、昨年末に事務局が参加してきた英検セミナーin東京の講演記録メモです。興味のある方は、会員ページにパスワードを入力の上、ご覧ください。

昨日のDO-JOでは、小中高の先生方それぞれから素晴らしい発表をいただきました。また、その先生方をパネリストにお迎えして行われた、DO-JO初の試みであるパネルディスカッションも大いに盛り上がりました。

テーマは「授業で重視していること」「現在の英語指導上の問題点」「英語教育改革」「小中高接続のためのポイント」そして「英語教育の『目的』」など、お世辞にも「軽い」テーマではありませんでしたが、そういった昨今の小難しい話題から目をそらさずに、真っ向からぶつかり、悩み、考え、trial & errorを繰り返す…そういった学び続ける姿勢教師哲学を大事にしたいなと思います。

若い先生もベテランの先生も、小学校の先生も、中学校の先生も、高校の先生も、教育委員会の先生も、未来の先生も、校種を超えて、立場を超えて、アクティブに脳を働かせ、身体を動かし、沢山の学びを得られた一日となりました。

特にも、将来教員を志す大学生(岩手大学、盛岡大学)の方々が沢山いらっしゃったのが印象的でした。実際に教育実習で指導した学生たちもいましたが、彼ら彼女らは本当に勉強熱心で、教壇実習(授業)も真摯に頑張ってくれました。来年度から実際に教壇に立つ子たちも来ていました。私のほうが逆に勉強になることも沢山あります。そんな意欲ある学生たちが現場に出て、さらなる高みを目指せるよう、豊かな学びの場を創っていきたいですし、研究会の中でも盛んに言われた、温かな「人とのつながり」を感じられる機会にしていきたいものです。

記事タイトル“same page”は、某中学校の発表者の先生から教えていただいた言葉。(詳しくはon the same pageで検索いただくか、NHKスペシャル「死闘の果てに 日本VSスコットランド」をご覧ください。)「チーム岩手」という言葉が盛んに使われるようになってしばらく経ちますが、本当の意味でone teamになるために、same page(同じ絵)を描きたい…事務局は切に願っています。

年末の英検セミナーの中でも、元視学官の太田光春先生が「ちゃんとした屋根に掛けたハシゴを登らせるのが学校の責任」とおっしゃっていたのが印象に残っています。ちゃんとした屋根がどこにあるのか、何なのか?…その共通認識をもつことが「same pageを描く」ということだと思います。そのような場を提供できるよう、そして沢山の先生方に参加していただけるよう、事務局も試行錯誤していきたいと思いますので、引き続き中英研をよろしくお願いいたします。

2/13,14直山木綿子視学官、来県!

事務局です。

あけましておめでとうございます!

2020年は小学校新学習指導要領完全実施の年。英語科にとっても、小学校5・6年生から外国語科の授業、3・4年生から外国語活動の授業が始まる大事な年になります。中英研としても、校種の垣根を越えてたくさんの学び合いができる年にしたいと思っております。本年もよろしくお願いいたします。

 

さて、来たる2月13日(木)、14日(金)花巻温泉、岩手県立総合教育センターにおいて、令和元年度(第63回)岩手県教育研究発表会が開催されます。

今年度の研究発表会には、なんと…!

文部科学省初等中等教育局視学官直山木綿子先生2日間ともいらっしゃいます。

13日(木)午後には特設分科会2「小学校外国語教育」において、小学校の先生方向けに「これからの外国語教育の在り方〜新学習指導要領を見据えて〜」と題したご講演を、また14日(金)午前中・高等学校外国語分科会では、中学校・高校の先生方向けに「中・高等学校におけるこれからの外国語教育の在り方〜新学習指導要領を見据えて〜」と題したご講演をいただきます。

直山先生は今までにも何度もご来県されており、その度にパワフルで分かりやすく、私たち教員が元気になるお話をしてくださっています。今回も沢山の学びを得られる2日間になること間違いなしですので、校種に関わらず奮ってご参加ください!「チーム岩手」一丸となって、目の前の子供たちを育てていける新年にしていけたらと思います。詳しくは、岩手県立総合教育センターのサイトをご覧ください。