第13回あつ森参加者感想

事務局です。

年度末を迎えお忙しく過ごされていることと思います。先日開催した第13回あつ森(石積先生アンコール授業)の感想を抜粋してご紹介します。

★参加者感想(抜粋)★

◆石積先生の授業の在り方を求める姿にいつも感動しています。やはり学習指導要領解説を読み込み、その具現化をはかることが重要と感じました。お話しも分かりやすく、ずばり的を得た内容で、本当に勉強になりました。生徒たちの学ぶ姿勢が全てを物語っています。

◆とても参考になりました。あまり人数も多くなく、いろいろ質問できて、ありがたかったです。授業があっという間でした。多分生徒もいつも、そう思っているのだろうなと思いました。また、参加したいです。

◆この時期の3年生の授業は、入試対策に重点をおきがちで、どうしても堅い授業になってしまうのが自分にとっての課題でした。今回の授業を拝見して、そんな時こそ「言語活動」「教科書の活用」が大切だと感じました。学習指導要領の内容を常に意識して活動に取り組ませ、「アウトプットを楽しむこと」「間違えながら成長していくこと」を生徒に感じてもらいたいと思いました。

◆「コミュニケーションツール」として英語を使っている授業でした!毎日、生徒と楽しく学ぶことを積み重ね、その裏には確実な教材研究があり、生徒が自走できるようにサポートする。私も、かくありたいと、心から思いました。

◆ワークの選び方、シートの内容についてなど、創意工夫があってこそ目の前の生徒が変容していくことを実感しました。今回もたくさんの学びでした。来年度の流れをイメージしやすくなりました。

◆先生方の仕事が「教えるのではなく、育てることだ」という言葉は心に響きました。また、教師が教えなくとも、たくさん聞かせ、言わせ、読ませることで生徒自身が習得する力を引き出せることにも驚きました。今までやってきた方法だけでなく、今回見聞きした方法もできるところから取り入れていきたいと思いました。そのためにも、指導要領の熟読が大切ななこともよく分かりました。もっともっと自分の授業改善をしていきたいと感じました。

 

前回に引き続き、授業者石積先生の教師哲学が存分に感じられる授業でした。授業参観の「肝」は参加者感想の中にもあるように、他者の授業を見て自分の授業にどう生かすか?=「自分にベクトルを向ける」ことだと思います。

授業改善をしたいがどうすれば良いか分からない、今自分が取り組んでいることは本当に生徒に力をつけることに繋がっているのか、など、昨今の英語教育を取り巻く激動の渦の中にいる私たち英語教員は大なり小なり不安を抱えています。

県中英研で様々な事業を企画・運営しているのは、そのような先生方と共に困り感を共有しながら、自分自身の授業を、ひいては県全体の授業をより良いものにしていくためです。

直近の「日本教育新聞」の中で「ハードルは捉えようによれば、より高く飛ぶための踏み台となり得る」という言葉が印象に残っています。今年度は3年に一度の全国学調が実施された年ということもあり、分かりやすい「ハードル」が眼前にそびえたっています。課題があるのはその通りかもしれません。数値は目に見えるので指摘しやすい課題かもしれません。

しかし、大切にしたいのは、点数に固執するあまり目の前の生徒を置き去りにしないことです。(生徒が)点数を取れないから過去問を繰り返し解かせる、のではなく、「自分」にベクトルを向ける=日々の授業を変えること。

授業参観や他者の話を聞く機会はそのきっかけになるはずだと信じて、人と人とを繋げる場づくりになると信じて、次年度も様々な情報発信および企画・運営をしてまいります。共に悩み、共に成長し、ハードルを踏み台にして高く飛び上がる次年度にしていけたら、という思いです。引き続き中英研をよろしくお願いいたします。