あれから7年

事務局です。

今日は3月11日。2011年に発生した東日本大震災から7年が経ちました。各学校でもこの7年、総合的な学習の時間や道徳の授業を中心にしながら、復興教育の推進が図られてきたことと思います。また、英語の授業の中でも折に触れ、震災復興について考える機会があったことと思います。「チーム岩手」一丸となり、将来の復興を担う素敵な子どもたちを育てていきたいものです。

今年度最後の授業が本校でも終了しました。今年は最後に“Tomorrow Never Comes”という詩を朗読。邦題は「最後だとわかっていたなら」…今年、そして昨年の3月11日付で岩手日報に掲載された詩です。朗読中は皆、声も立てず真剣に原文と向き合っていました。未習語は少なからずありますが、それを補って余りあるほどの詩の内容の豊かさ。ことばを扱う教科の教員として、技能は勿論ですが、それを支える豊かな心を育みたい、そのためにも様々な「名文」に出会わせたい…改めて感じた瞬間でした。

 

さて、復興教育に関わって、会員ページには、一関市教委作成「3.11 Voice」(復興教育用英語読本)を掲載しております。県内で働くALTの先生方や外国人の方々から寄せられた東日本大震災への思いを一冊にまとめたものです。以下、ほんの一部だけですが内容をご紹介します。

 

…The most impressive thing for me was seeing the people who had lost family, friends, homes and businesses bow to me and say, “Arigatou” or “Otsukaresama deshita” or “Ganbatta ne” when we finished our volunteer activities.

I was so humbled by this experience that people who had experienced so much horror, could still find kindness and gratitude for something so small that we had done. People who had lost so much, and were worried about what they would eat, or where they would live, would be so cheery and laugh with us and pat us on the back and say to me in English, “Good job!” …

 

授業でそのまま使えるよう、挿絵や注釈、設問も加えられています。32タイトル、108ページにわたるボリュームです。これらもまた「名文」。「心」を育む一助になるのではないかと思います。多くの先生方にご活用いただけたなら幸いです。(非会員の方で興味をお持ちの方は、事務局までお気軽にご相談ください。)